時間 お金 人生にって大切なものとは

若くして、高級マンションと高級車、社会的地位を手に入れ、その後、心をぶっ壊してしまった友人A君の話。

A君は、有名大学卒業後、保険会社に新卒で入社。明るく人懐っこく、とても真面目な性格だった為が、どんどん営業成績を伸ばし、社長賞を何度も受賞するほどだった。

その後キャリアップの為の転職を繰り返し、気が付けば30歳前半で大手有名IT企業の部長に上り詰めた。完全なエリートだ。周りからは「あいつはやっぱり何かが違う」、「こんなに出世した友達は地元じゃお前しかいない」等の称賛の嵐。

その頃には結婚し、子供も一人生まれ、高級マンションも手に入れ、国産だが高級車も保持していた。

彼の一日のスケジュールはこうだ。

朝8時に出勤
午前中は分刻みの会議
12時過ぎようやく自分の仕事に取り掛かる
午後も会議が続く
お昼の休憩は、吉野家の牛丼。10分で済ませる
16時以降自分の仕事に取り掛かる
18時で退社した後は、取引先との接待
帰宅するのは24時前後
嫁・子供はとっくに寝ている
そしてまた朝6時には起床して、職場へ向かう

概ね平日はいつもこのようなスケジュールが続いていたという。

まぁ部長クラスになれば、管理職の為必然的に会議や接待は多くなるだろう。ただ、A君は真面目過ぎる性格の為か、自分もプレイヤーとしてガンガン営業成績を上げていくような働き方をしていた。 文字通り朝から晩まで働きづめだ。同僚や部下、上司までも、A君の働きっぷりには感心していたようだ。

夏休み中も、テレビ会議や電話対応に追われ、一体いつが休日なのか分からないほどだ。そしてA君も疲れや嫌な顔を微塵も見せない為、周りは期待も込めてどんどん新規の案件を突っ込んでくる。

体力と気力が余っているからか、彼はどんどん出世していった。

35歳を過ぎた頃に異変が起きた。


まぁ部長クラスになれば、管理職の為必然的に会議や接待は多くなるだろう。ただ、A君は真面目過ぎる性格の為か、自分もプレイヤーとしてガンガン営業成績を上げていくような働き方をしていた。 文字通り朝から晩まではたらきづめだ。同僚や部下、上司までも、A君の働きっぷりには感心していたようだ。

夏休み中も、テレビ会議や電話対応に追われ、一体いつ休んでいたのか。そしてA君も疲れや嫌な顔を微塵も見せない為、周りは期待も込めてどんどん新規の案件を突っ込んでくる。

彼はどんどん出世していった。
そして年収は軽く1000万を超えていた。

35歳を過ぎた頃に異変が起きた。

異変が起きたのはA君本人ではなく、A君の妻だった。

突如うつ病を発症してしまったのだ。専業主婦として何の不自由もなく暮らしていたはずなのに、突如うつを発症してしまったのだ。

理由は、育児によるストレスだったそうだ。夫のA君は仕事が忙しく、平日はもちろん休日も家のことに構っている暇がないほど仕事に追われていた。彼女は一人で育児を頑張ってきたが、ある日突然朝起きられなくなったのだという。
それでも会社は休ませてはくれない。社会は立ち止まってくれない。

次に異変が起きたのが、A君本人だ。

連日の接待が続き、肝臓に問題が起き、なかなか疲れがとれなくなってきたという。朝起きることが出来ず、会社にも遅刻するようになってきたという。
次に血圧だ。血圧が高い日々が続き、毎週一回通院しなければならなくなった。薬を飲みながらも日々の仕事に追われ、予算達成に追われ、職場の人間関係に悩み、それでも家族の為、自分の為に一生懸命働いてた。

そして彼もうつ病を発症してまった。

今までのように仕事が出来なくなり、ミスを連発するようになり、いつしか会社に行くことが出来なくなった。

そして36歳、リタイア。

出世も早かったが、あまりにも早すぎる社会からのリタイアだった。
マンションも引っ越し、車も売り、離婚し、2019年現在もリハビリ中だ。

以上

これは実話だが、登場人物の中に誰一人悪者はいない。
誰も悪くないのにハッピーエンドとは程遠い結末になってしまったのだ。

お金と時間の関係について

ある本の一節にこんな言葉があった。
1,200万円以上稼いでも、幸福度はそれ以上上がることはまずない

自分にとって、何をしている時間が大切なのか、そこがクリアになって、初めて人生設計が可能となる。ただし、大切な時間というのは、人生の中で何度も変わってくる為、その都度軌道修正していく必要があるのだ。

周りの期待に応えようと、自分の大切な時間を周りに差し出してしまってばかりいると、本当に大切なことに向けて軌道修正出来なくなってしまうのだ。

A君を例にあげると、仕事に身を捧げすぎたおかげで、大切な家族と自分の健康に目を向ける時間を失ってしまっていたのだ。

社会で成功して、お金を稼ぐことは確かに大切なことだ。ただし、幸せだと思える人生を過ごしたいのであれば、 自分にとって幸せな時間とは一体何なのか?をまず見極めることだ。あとのことは、その後決めればいい。

後日談

先日A君に久しぶりに会った。
体調は回復してきており、顔色も良くなってきて若さを取り戻しているように見えた。今サックスを習っているという。
「ずっと音楽がやってみたかったんだ」と照れながら話していた。A君ならすぐにまた幸せになれると思う。