インスリン注射 痛い?痛くない?

インスリン用の注射器で、自分の腹に自分で注射している。
このようなことを周りに話すと、概ね似たようなリアクションがある。

「それって痛い?怖くないの?」

大体注射に関するイメージは、皆同じようだ。

予防接種やなにやらで、昔注射された時の痛かったイメージが残っているし、針を刺すのはやはり痛そうだと思う。

実際、インスリン注射は痛いのか?


結論からいうと、痛い時と痛くない時があるけど、7割くらいは痛くないだ。

なんで通常の注射と違って痛くないのか?それには皮膚に存在する痛点が関係している。

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糖質制限は危険なのか。約8年試してみた結果わかったこと

糖質制限は危険なのかどうか。数年前からずっと議論されている問題だが、未だ決着はついていない問題だ。


本当に糖質制限は危険なのか?
長いこと糖質制限を実施してきた私の自論はこうだ。

糖尿病の治療には間違いなく有効。
しかし、健康な人に対して危険かどうかは分からない。 健康な人は糖質を好きに摂取すればいいと思う。

ここからは、「なぜ、糖尿病の治療に糖質制限が有効だと思うのか」を詳しく書いていこうと思う。

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一型糖尿病を患ってから今まで。辛かったことをまとめます

一型糖尿病を患ってからすでに10年近くたっている。なんとかうまく病気と付き合ってきているつもりだが、今までも辛いかったことはたくさんある。

そこで、何が一番きつかったのか、何に一番気をつかっているのかをまとめてみた。個人的な意見なので、他の方と考え方は違うかと思うが、誰か共感してくれる人が思うので、ここに記す。

野外のイベント事への参加が辛い

これは糖尿病患者さんであれば、一番避けたいイベントではないだろうか。
ここでいう野外イベントとは以下のようなものだ。

・バーベキュー
・フェス
・祭り
・花火大会

などなど。

何が辛いかというと、インスリンを打つ為の場所がないことだ。
特に海やプールはきつい。。

この手の場所にはインスリンを打たないと食べられない物しか基本は売っていないし、万が一低血糖になった時のことを考えるとインスリンを打つこと自体が怖いからだ。
みんなと一緒に何かを食べた後に、泳いだり飛び跳ねたりすることが難しい為、周りに気をつかわせてしまうのが辛い。

結果、野外のイベント系にはあまり参加しなくなった。
これらのイベントはある程度諦めるしかない。

糖尿病に限らず、なんらかの病気を患っている人はこの気持ちがわかるだろう。

無理に食べ物を勧められるのが辛い

スーパーのデパ地下や総菜屋を歩いていて、店員さんに「一口どうぞ」って言われ、ちくわやチョコレートを渡される時、非常に困る。

相手は営業で渡してきてくれてるんだろうが、それを全力で断るのは辛い。こちらも一口くらいは食べたいのだが、この病気はそうはいかないのだ。そして食べられない理由をちゃんと説明するのも面倒だし、説明したくもない。

こういう場合は、「練り物苦手でして・・・」とか「甘いものはちょっと・・・」と伝え、さっと逃げている。

とまぁ、相手が営業で食べ物を持ってきてくれる分にはまだ断りやすいが、一番きついのが、親戚や友人の家族、おじいちゃんおばあちゃん達が持ってきてくれる善意の食事だ。

以前親戚の家に遊びに行った時に、大量のソーメンとお寿司、大量の日本酒が用意したあった時は絶望した。

「私は食事に制限があるので食べられません」とはとても言えない雰囲気。

そして、さっとトイレに行ってインスリンを隠れて打つ。そして食べる。

この流れが結構辛い。

善意で用意された食事・おもてなしで用意された食事は、私にとっては一番の苦行だったりするのだ。

この場合誰も悪くないのだ。悪いのは、自分の健康状態か・・・と自己嫌悪に陥る。同じ病気の方ならこの気持ちわかるだろうか?

急な低血糖症状

低血糖の症状は様々がある。
経験したことがある人ならわかると思うが、身体的にきつい。家で何もしていない時なら良いが、仕事中や運動中に発症すると、まぁ大変だ。

ちなみに、予測不能の低血糖は、シックデー後や職場環境が変わった時に起きやすい。恐らくストレスと関係しているのだろうと思う。

低血糖時は頭が正常に働かない為、何をしゃべっているのかわからなくなる。言葉がうまく出てこない為、話が支離滅裂になってしまうのだ。電話対応中とかだと最悪だ。

商談中にチョコを一口食べるわけにもいかず、その場はずっと我慢するしかない。また電話対応中であれば、電話が終わるまでは捕食はできない。

まとめ

どうだろうか。
一つくらい共感できるものはあっただろうか。
というかあるだろうなと思う。みんな辛いことは大体同じだ。健康な人と全て同じようとはいかない。諦めなければならないことも少しはある。

ただし、辛いことと言えばこの程度のものだ。ちゃんと血糖値を管理していれば他は不自由なく暮らせている。

きっと大丈夫だ。

これから先も辛いことはあると思うが、ちゃんと病気と付き合っていこうと思う。

一型糖尿病 高血糖時の体の状態

高血糖時の症状って、皆どんな感じなんだろうか。
あまりまとまったサイトがなかったので、自分の経験則で記すことにした。

低血糖時は、わかりやすい症状が体に出てくるが、高血糖の時って意外にわからないものだ。定期的に血糖測定を行っていればいいが、なかなかそうもいかない為、血糖値管理は自分の感覚に頼る部分も大きいと思っている。

高血糖が長期間続くと、全身の血管がダメージを受け続け、様々な合併症を引き起こす原因になると言われている。

低血糖も怖いが、高血糖ももちろん怖い。

今回は、高血糖の時に体に感じる違和感についてまとめようと思う。私の場合は大体3つくらい心当たりがある。

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一型糖尿病 完治する可能性について

一型糖尿病は完治するのか?
一生治ることがない病気なのか?

結論からいうと、現時点では完治は難しい。
ほぼ無理だ。一型糖尿病とはそれほどの難病だ。

まず、現在一型糖尿病を完治させる方法は、膵臓移植か膵島しかないというのが現実だ。しかし、この移植もかなりリスクが高いといわれている為、移植する患者はかなり少ない。

現時点では、膵臓や膵島の移植はあまり現実的ではなく、インスリン注射での治療を行っている患者が大多数を占めている。

そもそも、 1型糖尿病は、主に自己免疫によっておこる病気で、自分の体のリンパ球があやまって作用し、膵臓にある膵島β細胞の大部分を破壊してしまうことで発生するのだ。
その為、移植しただけで簡単に完治出来てしまうような問題ではないのだ。

では諦めるしかないのか?

そうではない。

免疫の分野でも研究は進んでいる。かなり期待出来るところまで進んでいるようだ。

現在、自己免疫異常の分野に関しては、その仕組みを解明した坂口志文先生が一番有名ではないだろうか。 1型糖尿病の発症メカニズムの解明、1型糖尿病の根治療法の確立において、とても重要な方だと思っている。

一型糖尿病完治に向けた今後の見通しについて

インスリンの開発・改良
ips細胞の発見
免疫反応の研究

世界中で様々な分野から研究が進んでいる。
どの分野が突破口を開くのかはまだわからない。それでも、日々研究は進んでいる。本当にありがたいことだ。

時間をかけ、自分の時間を犠牲にし、仮説と実験を繰り返してくれる研究者の方達がいる。まだまだ時間はかかると思う。

きっと治る病気になると信じている。

●●で一型糖尿病完治。
××で私は一型糖尿病を克服!

なんて詐欺めいた広告に騙されてはいけない。
この病気は、既に何十年も研究されていて、それでもまだ完治する方法が見つかっていない難病だ。そう簡単に治るはずがないのだ。

私たちが日々出来ることは、いつか完治出来る治療法が開発された時に、出来るだけ健康な状態でその治療を受けれるよう、自分を管理することだと思っている。

一型糖尿病 入院の記録 後半

入院生活前半のお話はこちらです

入院生活 前半の続き。一型糖尿病で入院してからの退院までのことだ。具体的に何があったのかだけではなく、何を考えて過ごしていたのかも併せて書いている。

入院4日目

自分でインスリンを打つことや、血糖値を測定することに慣れてきた。精神的にも余裕が出てきたので、病院の外を散歩したりもした。お風呂も入っていいとの許可もおりた。

血糖値もこの日を境にストンと下がった。ずっと200以上あった血糖値が100以下になった。最高にうれしかった。やっと下がった(治った)と思った。もう退院出来るんじゃないかと期待してしまった。

血糖値が急に下がった理由は自分でもよくわからないが、先生曰く、ずっと微熱が続いていたのが、平熱に戻ったことが原因らしい。
後で知ることになるが、これがシックデーというやつだったらしい。

病院生活も少しずつ楽しくなってきた。
そして、なにより一日三回の病院の食事がおいしかった。
同部屋のグルメ達は、病院の食事はおいしくないとブーブー言っているが、私にとってはそんなことはなかった。朝の牛乳を除けは全部おいしかった。

そもそも、上京してからは、ちゃんと一日三回食事をしたことがなかった気がする。実際、食事や栄養に関してはあまり興味がなかった。
入院中体重が増えたのは、しっかり栄養が摂取出来たからなんだろうと思う。

インスリンを打つのは嫌だったが、食事は毎回待ち遠しかった。

朝は早く起き、夜は早く寝る。20時過ぎに寝て、6時には起きる生活だ。

仕事はしていないが、規則正しい生活がどういうことなのかを教育されているような気持ちだった。

入院5日 一時帰宅

この日は、突如一時帰宅の許可がおりた。
インスリン注射での自己治療を覚え、血糖値や体調も安定してきた為、一回帰宅していいよとのことだった。

やはり我が家はうれしかった。当時は狭い家だったが、とにかく気持ちが楽だ。なんとなく一般社会に戻ってきた気がした。

そして久しぶりにお風呂にも浸かった。
病院ではずっとシャワーしか使えなかったからだ。

そして、その日はインターネットにかじりついて、様々なワード検索した。

「一型糖尿病 完治」
「糖尿病 治る」
「膵臓 移植」

だが、自分が期待するサイトは出てこなかった。もともとあまり期待はしていなかったがやはり落ち込んだ。たまに出てくる怪しいサイト(一型糖尿病完治できます!)系は全く信憑性がなく、むしろ腹がたった。

やはり現時点では、治療法がインスリンしかないようだった。移植するにしてもリスクが高いことも十分知ることができた。

一生インスリンを使って生活していくことを、改めて覚悟したのはこの時だ。

自分で調べて、納得して、ようやく本当の意味で前を向くことが出来たと思う。そこからは、たくさんの本を買い、有益な情報はすべて取り入れるようにした。

その中の一つが、今も続けている糖質制限だ。

入院6日目

一時帰宅していたが、もう一度病院に戻って、入院生活6日目がスタートした。

この日は朝から検査だった。
体に何か異常が起きていないか、徹底的に再度検査をしてもらった。

あいにく合併症で痛んでいるところはなく、検査は無事に通過できた。あとは退院日を決めて、退院の手続きをすることになった。


迷ったが、退院日は翌日に決めた。

もう病院にいてもやることはないと判断したからだ。
今回の入院は、検査だけでなく、教育も兼ねていた。短期間だが十分学んだと思う。卒業だ。

同じ部屋の方に、明日でお別れすることを告げて、今度お見舞いに来ますなんて冗談を言ったら喜んでいた。でも内心、どの面でお見舞いに行けばいいのかわからなかった。結局お見舞いには行かなかった。というか行けなかった。

入院中は毎日友達が遊びにきてくれた。嫁も毎日来てくれた。
人生の中で、自分が糖尿病で入院することがあるなんて思ってもみなかったが、いろいろ考えるきっかけになったし、体の為に必要だったんだと思うことにした。

入院していなかったら早死にしていただろう。そう思うことに決めた。意外にポジティブな自分に気が付いたが、無理やりにでもポジティブにならなきゃやってられなかったんだと思う。

退院当日

諸々の退院手続きを済ませ、入院生活が終わった。
仕事を休んでいる間はすべて有給を使えたことと、共済でお金がもらえたことが大きかった。金銭面での負担はそれほどではなかった。精神的には人生で一番落ち込んだが。

それから二日ほど家でゆっくりして、退院後三日目から職場復帰した。

同僚や上司は、びっくりしていたが、少し健康的な顔つきになった私を見て、安心してくれていたようだ。それほど入院前の人相はやばかったらしい。

仕事中に眠くなることはなくなり、今までの分を取り返すべくガンガン働いた。でも体は全くつらくなかった。これが健康かと思った。

退院から現在まで

今のところ合併症は起こしていない。

感染症・腎臓障害・網膜剥離・性不能・壊疽・自律神経失調・栄養失調 などなど、糖尿病から引き起こされる合併症は数多く存在する。とても恐ろしい病気だ。

今は治療法があるが、昔は不治の病として、糖尿病=死 として恐れられていた。インスリン治療が見つかったことに感謝しつつ、合併症を起こさないよう、今も日々健康的に暮らすよう心掛けている。

もう入院したくない。

何よりも健康が大事だ。

入院以降、ずっとそう思っている。

一型糖尿病 入院の記録 前半

2011年の震災の年、一型糖尿病と診断され、入院することになった。
その時の記録を残しておくことは、今後同じように入院される方の為なるのかと思った。こんな日記が誰かの役にたてば幸いです。

発症~入院まで

当時29歳。会社員として、9時から18時まで普通に働いていた。

今まで健康診断等でひっかかったこともなく、太っていたわけでもない。逆にめちゃくちゃ痩せているタイプだ。体の状態はいたって健康だ。

と思っていた。

入院する一か月ほど前からか、少しずつ体の様子がおかしくなっていた。

朝起きた時から異常に眠たい。休日もぐったり疲れている。
仕事中全くやる気が起きない。さらに仕事中に居眠りまでしてしまう。
お昼休憩時に寝ないと、最後まで体力が持たない。
夜中にやたらトイレに行きたくなる。
のどが異常に渇く。

こんな症状がずっと続いていた。

ある日、一度調べてもらおうと思い、近所の病院で血液検査を行ったところ、血糖値248、Ha1c 12.0という数字が出た。

病院の先生もあわてている。とにかく水をたくさん飲んでくださいと指導される。
すぐに大きい病院に移動して、検査入院の手続きをとることになった。

わかるだろうか。この時の気持ち。淡々と綴っているが、パニック状態だったのを覚えている。

会社に事情を話し、入院することを伝え、そこから入院の手続き手続きへ進む。

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