膵島移植について、ナイスなニュース!


昨日、こんなニュースが発表されました。

「糖尿病の膵島移植の画期的な方法を開発 課題をすべて克服し安全」

この見出しだけ見ても何のことやらだと思うが、一筋の光が見えたようなナイスなニュースです。

そもそも膵島移植って何?って話ですが、「膵島(スイトウ)」の別名をランゲルハンス島といいます。

そして、ランゲルハンス島とは・・・
糖尿病患者にしたらなじみの言葉だけど、一般の人からしたら、何島?って感じだと思う。これは膵臓の内部にある細胞群のことで、ドイツの病理学者のパウル・ランゲルハンスによって発見され為、今日の名称となっている。

ランゲルハンス島とは一体何で、具体的になにをしているところかというと、ざっくりいうと血糖値を管理するホルモンを分泌している3つの細胞(α細胞、β細胞、δ細胞)が集まった島です。

そして、それぞれの細胞がいったい何をしているかというと、

α細胞→グルカゴンと呼ばれるペプチドホルモンを分泌して血糖値を高める働きかけを始める。
β細胞→たくさんのアミノ酸を組み合わせてインスリンを生成し、血糖値を下げる。
δ細胞→ランゲルハンス島細胞から分泌されるホルモン分泌量を調整する。

サッカーで例えると、攻めのオフェンスがα細胞、守りのディフェンスがβ細胞、全体の司令塔がδ細胞な感じでしょうか。

その、ランゲルハンス島で80%くらいの割合を占めているのが、β細胞なのですが、このβ細胞がうまく働くなると、自力で血糖値を下げることが出来ず、
糖尿病完成という流れになります。

「膵島移植」とは、生体または死体から摘出した膵臓よりランゲルハンス島を分離し、これの部分を人体に移植することです。

今回何かニュースかというと、従来の移植法の課題をすべて克服する画期的な移植方法になるかもしれないということらしいです。今までの移植方法では、体の拒絶反応によって、せっかく移植した膵島細胞が破壊されてしまうとのことなんです。じゃあ、拒絶反応が起きない皮下に移植してしまおうという流れが起きるのですが、これも移植膵島の生存に必須な血流が不足し、大半の移植膵島が死んでしまうとのこと。

じゃあ今度は、皮下で血流が豊富な部位を探そう。結果、「鼠蹊部」の皮下脂肪組織が良いのではという感じで、実鼠蹊部に移植したらいい感じだったらしいのです。

ちなみに「鼠蹊部」ってここです↓

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今回のニュースで感じたことは、人類全然あきらめてないなぁーってこと。トライ&エラーを繰り返し、少しずつ正解に近づいているような気がする。
犠牲になっているマウスには申し訳ないが、研究者には本当に感謝している。もはやマイノリティーな病気ではないし、研究する側も本気でやってくれていると思う。悪あがきかもしれないけど、最後まであきらめたくないなと思う。

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