ポジティブシンキングの考え方を間違っている人が非常に多い。
つい最近、職場で恐ろしいくらいにポジティブな人に出会ったが、一か月も経たないうちに休職してしまった。あんなにやる気に満ち溢れていたのに。
あの人は一体何を考えていて、何を間違ったのだろうか。
「プラス思考」、「積極思考」とも言われ、物事を前向きに捉える考え方を、所謂ポジティブシンキングという。
ポジティブシンキングとは、人生を成功に導く為に必要な思考と言われているが、一体どういうものなのか。実は漠然としていて意外に捉えにくいものではないか。
ポジティブシンキングとは思考法の技術の一つだ。
もしも、ポジティブシンキングの捉え方を間違えってしまうと、体も心もボロボロになってしまう危険性がある。前向きに、積極的に生きることは大切だ。しかし、まずはその思考法がどういうものなのかを考えないといけない。
ポジティブシンキングの本質とは
「がんばれ!自分」、「もっと前向きに!自分」なんて、自分自身に発破をかけ続け、その場を乗り切ったとしても、一体その先に何があるのだろうか。
この「その先」が明確になっていないと、いつか心も体も限界が訪れる。頑張り続ける人生に嫌気がさしてくるのだ。
そして、そこで気が付く。
なんの為に自分は頑張っているのか。
ポジティブシンキングとは自分を鼓舞する為の思考法ではない。
人生を大きな視野で捉える為の技術の一つにすぎないのだ。
ポジティブシンキングの使い方
使い方①
物事を無理に解決しようとしない
物事には道理と順序と意識レベルがある。
世の中、あなた一人が頑張ったところで解決出来ない問題は山ほどある。それは仕事でも家庭でも、あらゆる場面でだ。。
解決出来ない問題に真正面から取り組み、正攻法で頑張って解決しようとしても、自分が疲弊するだけだ。
「自分一人では解決出来ない問題があると認識する」ことで、視野が一段階高くなる。この視野を広くもつことがポジティブシンキングの技術の一つだ。
視野が高くなることで、周りの状況や自分のおかれている環境が違う視点で見えるようになる。そして問題の本質がどこにあるのかがクリアになってくる。そして余裕をもってその物事の解決策を探す。
まずは落ち着いて視野を高くすることが大切だ。
ポジティブシンキングとは、今の意識レベル(視点)では解決出来ない問題もあると、ある意味楽観視することでもある。

使い方②
周りに感謝すること
これは人生においてとても大切なことなのだが、ついつい日々の仕事に追われ忘れがちだ。なぜポジティブシンキングの技術の一つが周りに感謝するのか?
前向きに考えるとは、「現状より一歩でも先へ」という考え方だけではないことをわかってほしい。
今の環境・状況は「もしかしたらとても恵まれているのかも?」と客観的に捉えることでもある。
こう考えると、少し周りの見え方が変わってくる。
なんだか周りの人・物・環境に少しは感謝してみてもいいんじゃないかと思えてくる。
十分頑張ってきたんだから、少しくらい休んでもいいかな。くらいの心持ちでいても、社会は十分許してくれる。そして、そのくらいの方が案外人生うまくいく。その時、周りの環境に自分が生かされていることに気が付ける。
人は、自分がその人を好きになれば、その人から好かれるものだったりする。視点を自分の周囲に広げてみることはとても大切な考え方だ。

使い方③
未来に目を向ける。完璧じゃなくてもOK
完璧な自分、完璧な処理能力、完璧な結果。
何を基準に完璧と考えているのだろうか。もし、何かの問題追われ視野が狭くなっているのであれば、「何の為に完璧を目指すのか」を今一度捉えなおしたほうがよい。
本来自分がしたかった生き方=未来の自分 を想像した時に、その問題は本当に重要な問題なのだろうか。
今までを思い出してほしい。
過去にものすごい悩んだことも、ものすごい苦労したことも、今考えると大したことじゃなかった・良い経験になったと語れるものばかりではないか。
完璧でなくてもよい。現在の完璧は、未来のあなたであれば5割の力で達成可能だ。今はまだ完璧は目指さして躍起になることはない。もっと気持ちに余裕をもっても良いのではないか。
時間軸をずらして、未来の自分目線で捉えてみると、今の完璧の基準が少し変わるかもしれない。

まとめ ポジティブシンキングの使いかた
ポジティブシンキングとは、思考法の一つ技術だ。
この思考法を栄養ドリンク的な使い方にしてしまうと、心も体もボロボロになってしまう諸刃の剣だとわかってほしい。そして心に鞭を打つのではなく、心に飴を与える捉え方に変えてほしい。
①自分の視野を上げること
②周りに感謝すること
②意識を未来に向けること
今回挙げたこの3点がポジティブシンキングの本来の使い方だと思う。
今の位置から躍起になって頑張ったところで、疲弊するだけだと認識するところから始め、意識を「縦」・「周囲」・「未来」に向けてみてほしい。
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